[書籍]新 移民時代――外国人労働者と共に生きる社会へ

今日の書籍は
新 移民時代――外国人労働者と共に生きる社会へ
西日本新聞社 編

です。

移民
他郷または他国に移って住むこと。特に、労働に従事する目的で海外へ渡って住むこと。また、その人。

この本は、いま日本が多くの移民によって支えられている、
そんな実例を交えた日本社会を紹介する一冊です。

移民と聞くと、ヨーロッパでは問題を起こす外から来た外国人とか、異なる宗教で地元民と衝突するなど、
あまりいいニュースと組み合わさらない単語というイメージを持ちますね。

日本は安倍さんが”移民政策はしない”と言っていたから
移民で困ることは無い!
と安心している場合ではありません。

日本にも多くの移民が存在します。
国際的な尺度では、1年以上滞在している外国人は移民と扱われるのだそうです。これはOECD・経済協力開発機構が定めているものです。

日本に住む外国人労働者は、
100万人を超えています。

労働者というのは、留学生のアルバイト、日本の希少な文化・技術を継ごうと学びに来た技能実習生も含まれます。外国籍の住民は200万人を超えています。60人に1人が外国人です。

外国人労働者の割合(2016年10月末時点)で
技能実習生、留学生のアルバイトは合わせて約42%。
永住者、定住者は38%
専門技術分野は18%
その他2%という感じでわかれています。

技能実習生、留学生のアルバイトは、
日本を学べるという餌につられ、低賃金で働かされた外国人が
職場とトラブルになっているというニュースもちらほら聞こえています。

2017年11月には技能実習生受入職種の中に
”介護”が加わりました。
超高齢化社会といわれ、人口の4人に1人が65歳以上という
日本で人手が足りなくなる分野でも、外国人は働けるようになりました。低賃金で働かされ、問題となる現場はこれからも増えるでしょう。

人口が減り、小さくなる市場の中で企業は価格競争に追われ、
賃金も争うように低くなり、低い賃金を嫌う日本人に変わり
外国人労働者がその穴を埋めるように働いてくれています。
そしてその外国人労働者は母国で信じた
”日本へ行ったらたくさん稼げる”と謳う
就労ビジネスのブローカーにピンハネされ、
理想と現実のギャップに落胆してしまう人も多いそうです。

公益財団法人アジア女性交流・研究フォーラムの助成事業の滞日者、帰国者合わせて約250人に調査をしたところ、
日本の生活に満足していたのは60%、そして日本を再訪したいかという問いにNOと答えたのは50%、わからないが27%だったとのこと。

日本はアジア一番の経済大国、先進国、成長国という位置づけからは大きく外れ、今高齢化・人口減少という世界で類を見ない
新たなステージに進もうとしています。

新しいステージにでは
今までと同じ常識が通用することは無いでしょう。

働き方も同様に今までのようなことが続くとは思えません。
この新移民時代を読むことで、日本に起きている変化の一つに
気付けるのではないでしょうか。

そして考えなければならないのは、
それを見据えて自分はどう生きるか。ですね。

情報量は多くあり、アジアの他の国の移民問題も豊富に
掲載されています。
ただ新聞社編ということもあり、ひたすら新聞記事を
呼んでいるようなものなので、淡々と記事を漁ることが
慣れていない人には読みづらいかもしれませんね。
また記事の多くが移民の多い九州が舞台です。
その他の地方での記事はあまりありません。しかしそれだけ
九州には新しい風が吹いているのでしょう。

読みやすさ
情報量
移民もつらいよ度
全国の情報
総合評価

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