[書籍]働き方の問題地図

働き方改革、ライフワークバランスと世間やメディアで騒がれていますが
仕事場の改善が実際にされているのでしょうか?
実際に変化があり改善されたという人は少ないはずです。
社畜という言葉が世間から消えないのがその証拠です。

今回の書籍レビューは
働き方の問題地図 ~「で、どこから変える?」旧態依然の職場の常識
奥山睦 沢渡あまね著
です。

日本独特で旧態依然の職場体制、勤務体制が
時代の変化に追い付けていません。
日本人は残業沢山しているのに世界各国と比べると
国民総生産が悪く、生産性が低い! と評価されているのもご存知ですよね?

本書では無慈悲な7要素がこの日本の職場に圧力をかけ
1億総疲弊社会まっしぐら!
とインパクトのあるキーワードを掲げて
いかに私たちが非効率的な仕事をしているかを的確にとらえています。

まずはグローバル化という無慈悲
会社に突然外国人が雇われた。
近所に外国人が引っ越してきた
近所のコンビニの店員が外国人だ
こんな光景よく見るようになったと思いませんか?

日本の労働力に外国人がじわじわと参戦しているんです。
しかし外国人に慣れていない日本人は
グローバルうつとも呼べる身体的精神的疲労につながったりして
仕事がうまくできないという症状を訴える人もいるほど。
そして日本独特の職場ルールや労働環境が外国人との摩擦を生みます。

しかし外国の労働力に頼らなければいけない現状もあります。
賃金が下がり、日本人がやりたがらない仕事に外国人留学生や研修生が
隙間を埋めるように活躍しています。
コンビニ店員、ファミレス飲み屋のアルバイトで外国人は当たり前の時代です。

JASSOの統計では外国人留学生の数は2011に163697人
2015年には208379人となっています。
外国人が働いてくれるためには、外国人を受け入れられる働き方が整備されてないといけません。

 

次に出社至上主義
同調圧力というか業務が個人個人で違っていても同じ時間に出社し同じ時間に帰る。
フレックス制度というものがありますが、コアタイムはありますよね?
コアタイムってそもそもなんであるのでしょう?仕事に波がある人ならコアタイムもいらないのでは?
出社が当たり前な日本人は、通勤時間に1時間以上かけている人も多くいることがわかっています。 (総務省統計局 2016年統計)
1位の神奈川県は驚異の平均1時間45分!
2時間近くも出勤のため朝早くにおき、遅くに帰宅するのです。
無事に会社を往復できれば苦労しないかもしれませんが、交通機関も毎日平常運航とはいきません。
人身事故もあるし天気の影響の遅延もあります。乗り継ぎができずに遅れてしまうこともあるでしょう。
長い通勤時間にこれらがかけ合わさると、社畜は会社についた時点ですでに心身を蝕まれた状態で仕事を始めざるを
得ないのです。

そんな出勤のデメリットを解消するための一案としてテレワーク、在宅ワークがあります。
テレワークは米国で85%の企業が採用しています。
皮肉にもアメリカは国民総生産で世界1位です。日本は世界と比べてもテレワークの取り組みが遅れています。

 

他にも自己表現力が苦手な日本人や、回りくどい婉曲な日本語表現など
日本人らしさがグローバル競争の足かせや作業効率の悪化につながっているなど
本書で指摘されている内容のいくつかは必ず、皆さんの職場にも当てはまっていることでしょう。

 

 

職場改善は一人ではできません。
多くの人がこれを手に取り、職場改善に力を注ぐ必要があるでしょう。
特に経営者など会社の体制にメスを入れられる人に読んでいただきたいですね。

本書は文章もわかりやすく。統計資料やさしをも多く取り入れながら
とても読みやすい文章校正になっています。
日本人がなぜ生産性が悪いか、それらの一つ一つの問題提起と
その対処法の最初の一手がしっかり描かれています。

読みやすさ
統計データ
日本人の改善点
解決のための第一歩
総合評価

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